オイシイ仕事ツライ仕事>ところで自営の美味しいパン屋は儲かったのか?
【ところで自営の美味しいパン屋は儲かったのか?】
この業務委託の自営のパン屋は、
朝早く仕入れに行って自家用車で売り回ります。
製造まではパン会社が行い、自分の車の後ろを少し改造して、
予約して買い取ったパンを訪問販売します。
基本的に飛び込み営業です。
予約して仕入れるパンの量は自分の裁量で決められますが、
水曜日には来週の月曜日の仕入れ量を決めなければならず、
天気予報通りには行かずに随分と苦労しました。
パンの単価が高い高級なパンなので、
1日の仕入れが100個程度でも数万〜になります。
ちょっと頑張って5万円〜の仕入れ(買取)をすると、
かなり試食を沢山自腹で払って、
あちこち飛び込みで営業をして売りさばかないと大変です。
買取なので売れ残れば全て自分の丸損です。
売れても売れなくてもその日注文した分の何割かの金額を、
パン会社にバックしなければいけないシステムです。
本部の会社は全く上手いシステムを構築したものだと思いました。
完全歩合と言うか、自分で頑張って営業して、
トークを上手に多少えげつない位にパンを売らねばならないので、
毎日毎日修行の日々でした。
「こんちは〜、パン屋で〜す!」のハキハキ感も様になって来ました。
どんなところにも飛び込みで営業に行き(押し掛け?)、
口八丁手八丁で売りさばきます。
もちろん1度買ってくれた人はリピーターになってくれるかも知れないので、
優先的に売りに行き、合間をみて新規開拓をします。
努力の甲斐あって、3ヶ月もする頃には顧客も増えました。
しかし、余ったパンの食べ過ぎで、
パンを見るのも嫌になってしまう程でした。
この仕事のお陰で、かなりのバイタリティーを養えました。
最終的には暑さでパンがだれてしまって、チョコなどは目も当てられない状態で、
更には夏はパンが全く売れず、やはりやむなく廃業せざるを得ませんでした。
|