オイシイ仕事ツライ仕事>お金は貰えないけれど終了後に豪華な食事が食べられる助手

【お金は貰えないけれど終了後に豪華な食事が食べられる助手】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
これはバイトでは無いのですが、
私は学生時代に病理解剖（勿論人体ですよ）の助手をしていました。
本来の学校の実習ではありませんが、
技師になる為には人体の内臓の構造を知っていなければいけないし、
教科書で学ぶよりも本物の人体で学んだ方が
何倍もリアルで頭に入るからです。

病理専門の技師は仕事の中にちゃんと解剖の助手の仕事があって、
本当に検査技師の仕事は多岐に渡ります。

学生時代はとても忙しかったですね。
アルバイトもそこそこやっていましたし、
夏休みなどの長期の休みは解剖の助手で、
勉強も兼ねて大学病院の病理解剖室で人体カラーアトラスを
眺めながら依頼を待ちました。

解剖は何時入るか分からないのです。
変な話ですが、ご遺族の承諾が得られないと解剖出来ない訳で、
亡くなるのを待っている様な側面もありました。
朝解剖学教室に行くと昨日亡くなった方の解剖の予定がある場合もありましたが、
その日１日教科書とにらめっこで終了してしまう日もありました。

ベット数は第一棟だけで優に1000以上あるような大きな病院でしたが、解剖する
必要のあるような珍しい病名だったり、いまいち死因の不明な患者さんで、尚且つ
ご遺族の了承が得られるのはなかなか難しいのが現状でした。

まだ20歳にも満たないうちに、こうした病理解剖の助手をさせて頂いた事で、
解剖の物凄い臭い（消毒薬と人体の内臓等の）に堪えながら、生命の尊さとか
いろいろな事を感じました。

そして、解剖が終わると結構体力勝負なので、教授に美味しい寿司屋（回転しない）
や焼き肉等に連れて行って貰えるので頑張っていました。

医学生でもたまに卒倒するらしいですが、私は初回から「お前は見込みがあると」
太鼓判でした（笑）