オイシイ仕事ツライ仕事>仕事が本当にやりたい事でも状況が許さない!
【仕事が本当にやりたい事でも状況が許さない!】
他県からの満員電車に乗っての通勤は、正直言って朝子供の準備をして
自転車で保育園に預け、その足で坂道を登って駅に駆け込む私は、
体力の殆どを使い果たした状態でとてもしんどかったです。
職場に着くまでが文字通りとても遠かった。
でも、仕事自体は大変面白く感じて、
早く標本作成だけじゃなくてスクリーナーの免許を取得して、
標本の観察もしたいと意気込んでいました。
しかし残業も多く、私が基本的に残業が出来ない事はみんな分かっていても、
なかなか定時で帰るのは困難でした。
やりたい仕事にとことんこだわるには、やはり家庭や子供がハンデでした。
ちょっと電車に乗り遅れると、午後7時の保育園の延長の時間の門限に間に合いません。
朝の7時〜夜の7時まで子供達は保育園で過していました。
何時も一番乗りで預けて、一番最後に明かりも消された保育園でお迎えに
行っていた私は、他の子の顔やお母さんの顔も知りませんでした。
たまに保育園の行事でみんなと一緒に行動する時に、どうして良いか分からない
自分が居ました。
独身でここに勤務していたら、アルバイトの単価はさほど高くないけれど、
ずっと続けられたのにととても悔しかったです。
どうしても勉強したいと言う向上心があるので、もうちょっとと長居してしまう。
頑張っても3ヶ月で、度重なるお迎えの遅刻でアウトになりました。
保育園側からクレームです。
母になる事は自分の好きな仕事を諦める事なのか……。
この頃から社員さんにちょっとキツイ言い方をされると、直ぐに涙ぐむ様に
なって来ていました。
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