オイシイ仕事ツライ仕事>転職で人間関係ほど難しいものは無いと実感した品質管理
【転職で人間関係ほど難しいものは無いと実感した品質管理】
折角初心に帰ってやり直そうとして選んだ品質管理の仕事でしたが、
器具はある程度揃っているのに、
それを使える人材が長い事居なかった為に、
単なる雑用係としてしか存在の意義が無くなっていた品質管理室。
どんどん人が辞めてしまって、下の工場のパートの加工社員のおばさんが
何と品質管理室で一番幅を利かせていると言う実体。
菌数検査などには手を出さないものの、海老のサンプル品作りなどで
時々品質管理室に顔を出し、同時に口も出す。
例の菌数検査の方法に付いて、私が「こうした方がきちんと計数出来る」
と言うと、何も細菌学なんて分からないのに、「もともとのやり方で良いでしょう」
と頭ごなしに責め立てられました。
このままでは品質管理室の意味が無いと、危機感を感じて良い方向に持って行こうと
頑張っても、一番の新米は年下の無菌操作もろくに出来ない新米の言いなり。
日々の業務は雑用が主で、海老工場の各場所の温度測定や水温測定、
海老のフリッターの衣の粘度測定など1日に数回、数十分やれば終了してしまう。
「もっと、いろいろな場所のふき取り検査や原料の細菌数検査をするべきだ」
と思っても、何も言えない現実でした。
栄養士の2人は早く辞めたがっているのだから、2年も勤務すれば自分の思い通りに
品質管理室を立て直せたはずです。
しかし精神的にもかなり参っていた私は、ベトナムやフィリピンやタイなどの
冷凍海老を解凍して適当に混ぜ、大量の添加物で味付けして、更に氷で大きく見せ、
日本加工品として売っている現実にもうんざりして5日程度で辞めました。
裏事情を見過ぎて、正義感の塊の私は耐えられませんでした。
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